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«連邦のモビルスーツは化け物か!
日明 恩: ロード&ゴーこの作家の作品は初めてだけど、全体を貫く疾走感が心地よい。舞台となっているのもぼくの地元と勤務先関連で馴染みのあるものばかり。風景が目に浮かぶ。 帯で有川浩さんが書いているように映像向けのストーリーだなと納得。 中身は一応ミステリーになるのかな。 救急車がジャックされ、乗組員は人質。犯人の目的は次々指定される病院に救急車を時間内に到着させること。本当の狙いはなんなのか。そして、消防組織は犯人にどう立ち向かうのか・・といったところ。 他の作品の姉妹作になるらしいのでそっちも読んでみよう。と思わせるくらいのパワーはあった。
アサミ・マート: 木造迷宮 (リュウコミックス)最近の萌えメイドものに違和感を感じていて、正統派のたとえば「エマ」なんかに心を動かされる方にはお勧め。
フレドリック・ブラウン: 天の光はすべて星 (ハヤカワ文庫 SF フ 1-4)長いこと絶版で手に入れられなかった名作。SFに位置づけるにはちょっと?な内容なのだけど、どんなSF読みでも読後にクレームをつけることはないはず。 なんでもガイナックスのアニメの影響で再版が決まったらしい。まあそれはともかく。 30年以上も前の作品なのに内容が古びていないのがうれしい。むしろ自分が大人になればなるほど感じるものがある作品。
三雲 岳斗: 少女ノイズ以前読んで「これがデビュー作?!」と腰を抜かした「M.G.H.」の作家だということに後になって気づいた。 まあ、表紙絵に惹かれていわゆる「ジャケ買い」したのでその事実はうれしいおまけだったのだけど、主人公二人は安楽椅子探偵と狂言回しといった感じでストーリーは進む(もちろん「少女」は探偵役) で、ミステリーとはいえ本作では犯罪のトリックのほうは実はあんまり驚くようなものじゃなくて、典型的ツンデレ(最後までデレ部分は表面に出てこなかったけど)の彼女が次第にもう一人の主人公との距離を縮めていくその過程の方が面白い。なんとなく「さよなら妖精」の米沢穂信に作風が似てる。
真藤順丈: 地図男 (ダ・ヴィンチブックス)主人公は映画制作に関わるADで、撮影場所のロケハンに困ったときに「地図男」と出会う。 彼は外見はホームレスっぽいのだけど不思議に不潔な印象はなく、何より変わっているのは国土地理院の発行した大判の関東地図(ありとあらゆる余白にその土地にまつわる不思議な物語の断片がびっしりと書き込まれた)を常に持ち歩いていること。 この地図男そのものが魅力的な上、入れ子状態で語られる地図上の物語も面白い。 どうやら雑誌「ダ・ヴィンチ」の大賞を取った作品らしく、単行本に手を出しても決して後悔しない。
都留 泰作: ナチュン 4 (4) (アフタヌーンKC)とにかくこれまで読んできた膨大な漫画の中でも群を抜いて不思議な漫画。作者は一体どうしてこういう設定を思いつくのやら。 舞台は沖縄、主人公はイルカの生態が延々流れ続ける不思議な「数学論文」のビデオを見て天啓を得る。 そのひらめきを確認するべく渡った南の島で、不思議な能力を持つ女性と出会って・・・と、こう書くと案外まともなSFに聞こえるかもしれないけど、とにかく変! でも、不思議にひきつけられる内容で、単行本が出るたびついつい買ってしまう。多分極端に好みの分かれる作品だろう。
野村 美月: “文学少女” と神に臨む作家 下 (ファミ通文庫 の 2-6-8)前に紹介した「文学少女」シリーズ完結編。 まあ、収まるところに納まったか。といった感じ。全巻で張りまくった伏線が気持ちよくびしびしとハマりはじめ、急速に整理されていく世界観。一部腑に落ちない部分もあるけれど、これはこれでハッピーエンドなんだろうねえ。 ラノベ侮りがたし、本好きなら(別に食べるほどじゃなくても)読んで決して損はないです!
藤崎 慎吾: ハイドゥナン 1 (1) (ハヤカワ文庫 JA フ 2-4)重量級の作品が早川文庫に落ちてきてると知り早速購入。 文庫では全4冊と結構なボリュームで、まとめ買いをためらって1巻だけ購入したもの、結局毎日買い足す始末。読み始めると結構速かった。 小松左京の名作「日本沈没」を随所で意識した内容。 でもSF的なストーリー回しと神憑りは両立しないと思う。百歩譲ってストーリーの添え物ならまだしも、理屈はともかく錚々たる研究者、科学者が最後は「巫女さーん」と頼り切ってしまうのはどうかねえ。 同じような舞台で同様にユタを登場させながら独特の迫力を醸し出している「ナチュン」とどうしても比較してしまう。 面白いだけに残念。
野村 美月: “文学少女”と神に臨む作家 上 (ファミ通文庫 の 2-6-7)「文学少女」シリーズと出会った瞬間、思わず寒気を覚えた。といっても別に悪い意味ではない(はず)。一冊読み終わるごとに、小学生から中学生になる頃、貪るように読書に没頭した日々がなぜか突然思い出され、その頃感じていた戸惑いや悩みといった感情までストーリーと何の関係もなくリアルに蘇って来た事に驚きと、同時にこの作家の力量を実感。 本作は完結編の上巻。あとわずか一冊。